別ブログもやっております! 50年間の役目を終えた「長岡市厚生会館」! その静かなる有終の日々…
「MOANIN' 長岡市厚生会館」

Monday, May 31, 2010

逆谷の 「古民家再生シンポジウム」

5月30日(日)
逆谷で開かれた 「古民家再生シンポジウム」 を聴講してきました。


…のちほど、もう少し詳しく感想を書きます!


(バタバタなう、なんつって…
 僕はついったーには手を染めません。)

↓つづきです

…と書いてから、2週間も経ってしまいました。(めんぼくございません。) 機を逸しましたが、書きます。


 シンポジウムは逆谷の 『小林家』 を会場として行なわれました。集落の既存の古民家を改修して、アトリエ兼の住居とされています。
 施主の小林夫妻 (小林[菅野]泰史さん、小林花子さん) は、ともに彫刻家でいらっしゃって、スキルを生かして施主工事も積極的に行なわれたそうです。


 まず、平山育男・長岡造形大教授より、逆谷集落を通しての 「民家の豊かさ~長岡と中越の民家」 について、お話がありました。続いて、実際に改修設計を担当された、長岡造形大研究員の西澤哉子さんより、具体的な工事の紹介がありました。


(改修工事/まず綿密に調査と計画。建物を部分的にジャッキアップ→基礎・土台やりかえ、床下に防湿の土間コン打ち、柱の根継ぎ、出桁を支えるせがい梁の一部先端を継ぎかえ、内外壁やりかえ、などなど…


 間取りの変更→生活空間に吹抜けを作る。階段位置を変更。アイランドキッチン導入。水廻りを少し増築。既存いろりの間を整備しなおす。アトリエ部は今後、使いながら手を加えていく。


 小林さんたちの方針として、「外観の大きな変更はしない→集落への敬意」 「使用するのは、自然に帰る素材」。 例えば断熱材は発泡系製品ではなく、杉をコーンスターチで固めたボード製品を使用、など。)


 平山先生からは、興味深い話が色々とありました。(地形と間取りの関係、「幣串(へいぐし)」、などなど…)
 「民家のゆたかさ」 について、ちょっと乱暴にまとめるなら、それは 「すべての造形には、必ず意味があるということ」 「民家や集落は 『神の見えざる手』 によって、形成されたものであること」 という2点でした。


 僕は終了後の懇親会まで参加し、みなさんとお話をして、色々とヒントを得ることができました。(山の幸のごちそうを、たくさんいただきました。自転車だったので、飲み物はウーロン茶で。)


 そのヒントというのは…
 逆谷は集落も建物も 「地霊」 に満ち満ちた土地ですが、そうではない、例えば新興住宅地であっても、何らかの 「敬意を払うべき秩序」 を見つけたい、ということ。(神の見えざる手、というと少し大げさな表現ですが、そういうことです。)
 そして、「床の間・あるいは仏間など、そのような場が担ってきたものについて、もう一度とらえ直し、現代住宅でうまく生かせないだろうか。」 …といったことです。

Friday, May 14, 2010

逆谷・寛益寺 (さかしだに・かんにゃくじ) と
『旧家の薬壺』



 三島の寛益寺というお寺に、仏像を見に行ってきました。小雨まじりの中、自転車で、片道22kmほどでした。
 秘仏の薬師観音が御開帳されていました。他に、十二神将や仁王像も拝見しました。
 どの像も力強く、「垢抜けしない格好良さ」 とでも言うのか… 土着的なんですが洗練されていて、その洗練の方向が、例えば京都の仏像などとは全く別の方向に向かっているように思いました。


 あわせて 『旧家の薬壺』 というアートイベントが、改修された古民家を会場にして行なわれていました。 「家型」 をモチーフにした作品などがあり、楽しめました。


 僕が最も印象深かったのは、もと仏間だった部屋の床一面に、テクスチュアが施された石(花崗岩?)の彫刻作品が敷き詰められている空間でした。
 窓から良い光が差し込んでいました。彫刻作品により、部屋 (仏間) の性格が、より際立っているように感じられました。それは僕にとって示唆に富んでいるものでした。


 この民家にて、今月末、「長岡と中越の民家」 「旧家を生かした住まいづくり」 をテーマとするシンポジウムが開かれるそうなので、参加の申し込みをしてから、帰途に就きました。


 逆谷集落は昭和36年の水害で甚大な被害をこうむり、寛益寺の本堂も倒壊したそうです。その後、近年の大地震などを乗り越えた末、住民の方の尽力によりようやく今年、本堂がほぼ再建されたとの事です。

Wednesday, May 05, 2010

G.W.のすごしかた




 福井と三重を訪れる旅をしてきました。
 すごい組み合わせですが(笑) 友人の粋な計らいにより、急遽実現できました。


 伊賀上野・丸柱の、某ギャラリーを、2年ぶりに再訪してきました。
 今回も前回と同様、路線バスの終点から、40分かけて山道を歩いて、ギャラリーにたどり着きました。
 二度目の訪問なので、前回にも増して、空間構成と、枠廻りや巾木のディテールを堪能してきました。


 また、ノーマークながら大変素晴らしかったのが、余った時間で予定外に立ち寄ってみた、福井県立図書館です。
 勝手な感想ですが、「近県でこれほどの水準の場所が見れるのなら、別に北欧までアスプルンドを見に行かなくてもいいんじゃない?」 とさえ思いました。
 言いすぎですかね。いつかアスプルンドを見てきてから、このコメントを訂正することにします(笑)。

Saturday, May 01, 2010

a calm room

4月19日・夜
『東京さぬき倶楽部』 xxx号室
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